2026年8月1日
災害発生後の食品安全(二次災害の防止)(1/2)
地震発生後、すぐに食品を製造して大丈夫?
このたびの令和8年熊本地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
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・・・震災を通じて食品製造者の二次 災害を発生させないために・・・
食品地震などの大規模災害が発生したとき、企業として最優先すべきことは従業員の安全確保です。しかし、食品工場ではもう一つ重要なことがあります。それが「食品の安全を確認してから製造を再開する」ということです。
ISO22000では、「緊急事態への準備及び対応」が求められています。地震、洪水、火災、停電、断水など、食品安全に影響する可能性のある緊急事態を想定し、発生した場合にどのように対応するかをあらかじめ決めておく必要があります。
特に大きな地震等の後に「建物に被害がない」「電気が復旧した」という理由だけで製造を再開するのは非常に危険です。外観に異常がなくても、インフラや設備、サプライチェーンには目に見えないリスクが潜んでいます。
食品工場では、製造再開前に少なくとも次のような確認が必要です。
【設備・建物】
・建物、天井、壁、床などに破損がないか
・建物の隙間が発生し害虫の侵入がないか
・製造機械や配管に破損・位置ずれ・液漏れがないか
【冷凍・冷蔵設備】
・冷蔵庫・冷凍庫が正常な温度を維持していたか
【電気・水・ガス】
・断水や水質異常が発生していないか
・ブレーカーの異常やコンセントのゆるみがないか
【原材料・仕掛り品・製品】
・原材料や製品が落下により破損・汚染していないか
・停電により原材料や製品が基準温度を超えていなか
【給排水・衛生設備】
・給水・排水設備・トイレが正常に使用できるか
【計測・検査機器】
・温度計、計量器、金属検出機などが正常に機能するか
特に注意したいのが、「見た目に問題がない=安全」ではないことです。
停電によって冷蔵・冷凍品の温度が上昇していたり、断水後の復旧時に水質へ影響が出たり、地震による機械の位置ずれによって異物混入リスクが発生したりする可能性があります。
このような機会に、上記の項目など食品安全責任者等が災害後に安全に製造の再開を判断できる仕組みとして「チェックリスト」を作成しておくとよいでしょう。
次回は重要な項目を具体的にお伝えしたいと思います。